Second Album / Suicide

Second Album

Second Album / Suicide

Artist:Suicide
Label:Blast First
発売日:1999-05-04

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

殺しのスウィート・ディスコ

1stは凄かった。未来のサイケというか、まるでラリった宇宙人が演奏しているかのような恐ろしくキレのある音だった。その意味では私の好きな、ドアーズ、ストゥージーズ、シド・バレットやベルベット直系のサウンドだった。
この2ndには当時凄く期待したのだけれど、残念だけど退屈した。後のジャーマン・テクノのように心地よく聴き易いのだが、もうやるべきことはなくなったかのような喪失感を受けた。ヤク中のルー・リードみたいに聴こえる、アラン・ヴェガの追い詰められたようなヴォーカルもこの作品では少々クドい。

殺しのスウィート・ディスコ

語られる機会の少ない2ndと1st以前のテープ音源集を収めたもの。スーサイドは1stが有名だが、キモさでは2ndのほうが上。1stの持つヤクザみたいな切れ味こそ無いものの、ディスコのダサい部分に接近したような空虚さと甘さは人間の一番敏感な粘膜を擦り付け、根底からゾクゾクさせるものを持っている。"Dream Baby Dream"は石野卓球がカヴァーしたことでも有名だ。
テープ音源のほうも凄まじいことになっていて、この殺伐加減はちょっとほかに例がない。ペラペラの音に、アラン・ヴェガの吐き棄てるような囁きヴォイスが乗っかるスタイルはいつも通りのスーサイド漫才そのもので、聴き手はどうあがいても置いてけぼり。
これはロックンロールだし、パンクだし、ディープサイケだし、尚且つスウィートなソウル・ミュージックでもあるのだ。悪しき空虚さに対抗するには虚ろなら虚ろなりの力と男気とロマンチシズムを持とうと決意させてくれる傑作音源である。

NYアングラのディープさ+機能的なミニマル電気ファンク+男衆の肉欲+薬物トリップ。

もし今からオールドスクールのテクノ・ポップやシンセ・ポップを聴いてみようと思っている人は、これから始めると面白いんではないだろうか。あえて、デペッシュやOMDの初期とかのUK勢ではなく、NYアンダーグラウンドのいかがわしさ満点のこの作品は、かつて程のアヴァンギャルドな印象は薄れているが、今でも充分刺激的。
アラン・ヴェガのヴォーカルはいかにもドラッグでぶっ飛んでいるのでかなりキテレツな印象を楽曲にもたらしているが、後ろのトラック自体はミニマルな電気ファンクとしてはよく出来ている。そのミニマルさはヴェルヴェット・アンダーグラウンド直系のものではないだろうか。所謂欧州エレポップ特有のメランコリックさがほとんどない感じが、逆にハードボイルドで新鮮。
本編以上にボーナスディスク(デモ音源なので音質は言わずもがなだが)において顕著なのが、シンセと人の声とドラッグだけでこんなに実験的でディープな世界がつくれるんだということ。それにしても、…濃い。DAFに勝るとも劣らないホモエロティシズムの濃密さ。バロウズの小説のBGMとして最適なのではないか。
電グルの石野卓球がイチ推しの「ドリーム・ベイビー・ドリーム」も確かに悪くない。いかにもE食ってそうなインスタントな多幸感の好きな人も多いよね。でも、自分的には本当に「ラリパッパ」以外の何物でもない「ビー・バップ・キッド」を。最高にチープでシンプルな電気ブルーズです。

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

他にも…

Suicide
A Way of Life
American Supreme
Dna on Dna
All's Well
Metal Machine Music
White Light/White Heat (45th Anniversary)
Non-Stop Erotic Cabaret
Let England Shake
Voice of America

ROCK ONLINE RECORDS

Prog Rock
CLOCKWORK PEACH